今回はプロのゴルフクラブクラフトマンが行う【グリップ交換】の方法をお伝えしようと思います。
プロが行うグリップ交換の真髄を解説していきます。
そもそも自分のクラブのグリップ交換を一度もした事が無いという方から、いろいろ調べて自分ですでに交換を自分で行っているゴルフクラブDIYユーザーまで、きっと為になる内容です。
自分でグリップ交換が出来るようになると、クラブに愛着が湧きますし、細かな工夫をして上達のスピードを速める事も出来ます。圧倒的にコスパが良くなる事も大きな魅力です。
費用の比較 ~自分でDIY:ショップ~
ショップ
1本あたりの価格
グリップ代 ~1500円~
工賃 300円~500円
1本交換するのに約2000円程度の出費になります。まとめて交換すると工賃無料等のサービスを行っているケースも多いので上手に活用しましょう。
DIY
1本あたりの価格
グリップ代 ~1000円~
のみ。
その他 道具や消耗品の準備費用として ~3000円~
DIYの場合はグリップ代のみ(+自分の労力)しかかかりません。初期費用がかかりますが、1本交換して終わりではなく、上記の費用で長く使えますのであまり気になりません。
また、ネット販売等で安く販売しているショップを活用する事でグリップ代も安く抑えられます。
必要な道具
【※必須】【・あれば便利】 プロクラブクラフトマンは全て使用します。
※グリップカッター 簡易的な物ではなく握りやすく作業性が良い物を使います。
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※専用バイス/万力
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万力を購入してこのバイスラバーをセットする事でも作業可能です。
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・ヒートガン(家庭用ドライヤーでも代用可)
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※ベンジン(おススメです)・シンナー・パーツクリーナー
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※両面テープ(ゴルフ専用品がおススメです。NCAバッファロー/ニットー等々)
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※ペーパータオル/ティッシュ/ウェス
・ノギス・はかり
プロは仕上がりの質やスピードが必要なので【あれば便利な道具】も全て使います。DIYする一般の方は必須の物だけでも可です。
交換作業の手順
1.グリップを剥がす
グリップカッターで縦に切れ目を入れてグリップを剥がします。2箇所(対称の位置)に切れ目を入れると剥がしやすいです。
2.両面テープを剥がす
ヒートガンで人肌位に温めると剥がれやすくなります。(家庭用ドライヤーで代用可能)
上手く剥がれない、固着している場合は、グリップテープリムーバー等の工具でテープを削り取ります。※シャフトを傷つけないように慎重に!(特にカーボンシャフト)
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3.クリーニング
溶剤でテープの残りカスや油分をしっかり取り除きます。(シンナー/ベンジン/パーツクリーナー)
4.両面テープを巻く
予めどこまでグリップを挿すか目印を付けておき(テープ/・マジック等)そこまで両面テープ巻くようにすると良いでしょう。
手で何度も押し付けて、シャフトにしっかり密着させます。
この時に、シャフトの太さをノギスで測ります。(2〜3箇所)太さによって両面テープを巻く枚数を調整します。
5.グリップを挿す
・バイスにシャフトを固定します。
・ベンジンをグリップの中に注ぎます。エンドキャップの穴は指で塞いでおきます。(ティーを挿し込んで塞いでもOk)
・両面テープ部分にベンジンをかけます。ケチらずに多めにかけるのがスムーズにグリップを挿入する為のポイントです。
・グリップ両端の穴を指で塞ぎベンジンをグリップ内全体に行き渡らせるようにシェイクしたら、その液も両面テープ部分にかけます。
・グリップを挿します。
予め決めておいた位置まで躊躇なく一気に挿します。素早く挿す事でグリップの歪み捻れを少なくする事が出来ます。
※エンドキャップのところを手のひらでしっかり押し込みます。
※最初のベンジンをかけてからグリップを挿すまで素早く作業しましょう。ベンジンが乾いてくるとグリップがスムーズに挿せなくなります。時間がかかってしまったら慌てずもう一度ベンジンを両面テープ/グリップ内に沢山注ぎます。
受け皿を準備しておけばベンジンは再利用出来ますので無駄になりません。
こんなプロユースのグリップステーションもおススメです。
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6.クリーニングとグリップ位置の微調整
無事グリップを挿す事が出来たら、溶剤を使ってクリーニングをします。
挿入した直後(3分程度)はグリップを動かせますので、捻れや歪みの修正、自分の気に入った位置になるように微調整します。
7.乾燥~使用可能までの時間
使用する溶剤や気温湿度によって使用可能までの時間は変わります。
・ベンジン使用/気温30度の場合 約2時間乾燥 推奨
・エリート社製クイックワン使用/気温30度の場合 約30分乾燥 推奨
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あくまでも目安です。急ぎでなければ1日(24時間)の乾燥時間を取る事をおススメします。
気温が15度を下回るような時は1.5~2倍の時間がかかる場合もあります。
せっかく挿したグリップが捻じれたり抜けてしまっては本末転倒ですので気を付けてください。
シャフトにもサイズがある⁉
あまり知られて無い様ですが、シャフトはモデルによって太さが違います。当然同じグリップを挿しても仕上がりの太さは変わってきます。
バット径でいうと、15.0mm〜16.0mmと様々です。
作業手順4にも書きましたが、細いシャフトにノーマルのグリップだとブカブカになってしまう事もあります。
太さが0.5mm違うと、目視でも握った感触でもあれ?!なんか違うなと分かるレベルです。
これを両面テープの巻く枚数やグリップを伸ばしたりして希望の太さに合わせるのが、プロクラブチューナーの真骨頂です。
アイアンのグリップの太さでウッド類も統一したい時やシャフトを変えたけどグリップの太さは変えたく無い時などは腕の見せ所と言って良いでしょう。
グリップ重量について
同じグリップでも製造誤差により重量が揃っていない事が多々あります。特にラバー系で昔から変わらず製造され続けているようなモデルでよく見かけます。
カタログ表記の±1.0gから±3.0gなんていうモデルもあります。
例えば50g±2.0gと表記されたグリップを使ってアイアンのグリップ交換をしたとします。
48gの物もあれば52gの物もあるという事です。その差4.0g。
これはクラブのバランスで言うと、1ポイントの差が出る重さです。
今までD2で揃っていたアイアンセットが、8番アイアンD1.5/7番アイアンD2.5となってしまう事もあるという事です。
グリップ交換したらなぜか当たらなくなった!なんて事にもなりかねませんので気を付けましょう!
作業時の安全性について
・グリップを剥がす際のカッターは自分の方に向かって動かさないでください。グリップと一緒に自分の体も切ってしまう事になります。
・引火性のある溶剤を使用しますので、火の元には十分注意してください。
・溶剤は揮発性が高く吸い込むと体に悪影響を及ぼす可能性がありますので、必ず換気の良い状態で作業を行ってください。
グリップ交換まとめ
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